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昨今、建設業の現場監督では人手不足が問題視されております。
離職率が高く、現場監督の負担が増えることにより更に人が辞め、業種のイメージも悪化し新しい人が入ってこない。そのような悪循環に陥っています。
では建設業の現場監督は一体何がきついのか。
この記事は下記のような方へ向けた記事となっております。
・これから建設業で働くことを検討している
・現場監督が続けていける自信がない
現場監督とは
建物を工事するうえで、建物を完成させるための管理をする人のことです。
現場監督が管理するものは主に5つと言われており、下記の内容になります。
・安全管理:労働災害が起きないように環境設備を整えたり、働く職人へ注意を促すこと。
・原価管理:限られた予算の中で建物を完成させるために、値段交渉や検収作業を行うこと。
・工程管理:引き渡し期日の中で建物を完成させるために、工程表の作成や進捗の管理、調整・打合せ作業を行うこと。
・品質管理:建物に関する様々な法律に則って建物が完成しているか、仕上がりに傷がないか等の確認。工事写真の撮影。
・環境管理:近隣の方へご迷惑をおかけしないよう、ご案内やクレームの対応等。
ゼネコンとハウスメーカーで内容やボリュームは変わってきますが、大きく分けて主にこの5つがメインになります。上記の他にも「完成した建物のクレーム対応」「お客様との打合せ」「業者定例」「施工図の作成」など様々な業務があります。
現場監督がきつい理由3つ
1:束縛時間が長い
現場監督は純粋に仕事量が多いです。※詳しい仕事内容はまた別の記事にします。
業者からの電話は止まらないし現場へは呼び出されるしで内勤業務に取り掛かるのは職人が退場する18時頃から。
土曜祝日も工事をしているので休めない。やっと休めたと思っても現場からは電話が鳴りやまないので休んだ気にはならない。
正月や盆休みなどの長期休暇でも、クレームの電話があれば即駆けつけなければいけません。
(私は旅行中に電話が来て、3時間かけて現場へ行ったこともあります。。。)
その結果、「家庭環境が悪化」「友人と疎遠」「家の中が散らかる」など。最悪の場合鬱病になり社会復帰ができなくなることもあります。
2:人間関係がきつい
現場監督は数多くの人と関わり、調整していく仕事です。
設計事務所やお客様、近隣の方、現場に出入りする職人は何十人~何百人にも及びます。
それらの人たちの間に挟まれ、様々な要望を聞いたり調整を行ったりと、現場へ呼び出されたり。
相手の都合で様々なことを言われるので何が何だか分からなくなってきます。
特に若い現場監督は経験や知識も浅いため、一つ一つ確認が必要になるため、多くの問い合わせが集中すると確認漏れや段取り漏れが発生し、問題が発生します。その問題対応をしているうちに他の業務がおろそかになり、また違う問題が発生、という悪循環が。。。
そんなこんなで人と関わるのがだんだんと億劫になり、電話を無視したり職場に行きたくなくなったり、ということもすくなくないでしょう。
3:給料が仕事量に見合っていない
上記に書いたように現場監督はとても過酷な業務です。「これだけ負担がかかる仕事なんだから給料は高いんじゃ?」と思われるかもしれませんが、20代の平均年収は250万~350万程度です。地域にもよりますがこれでは一人暮らしもできない、、、という場合も。
私は28歳でハウスメーカーの課長まで昇格することができましたが、プレイングマネージャーという立場で、現場担当を抱えながら部下の管理を行うという職務。仕事量や責任は言わずもがなですが、年収は560万程。他業種の友人と比べて多い方ではありましたが、正直見合っていないなと感じる日々でした。
〇解決策として
ここまで現場監督の厳しさを書いてきました。「現場監督なんてやってられない!!!」と思われるかもしれませんが、もちろんデメリットだけではありません。
ここからは現場監督として働いていくための解決策を紹介していきます。
1:やりがいを見つける
その仕事にやりがいを見つけることで没頭することで満足感を得られることができます。建設業の目的は、「建物を作り引き渡すこと」であり、その建物1つを作るために多くの労力を費やしています。それだけ苦労したものが完成した時は本人でなければ味わえないとても大きな満足感、幸福感を得られることができます。
現場監督の働くメリット・やりがいについては別の記事にてご紹介いたします。
2:給料を上げるために行動する
社会人が働く目的として「お金」というのはとても大切です。上記に建設業の給料が少ないと記述しましたが、まったく上がらないわけでもありません。現在現場監督は人手不足のため、求人だらけです。企業というのは「優秀な社員を手放したくない」「優秀な人材はお金を払ってでも獲得したい」と考えます。要するに企業が手放したくないような優秀な人材になればいいのです。そういった人材の発言力は上がりますし、その企業で給料が上がらなければもっと待遇の良い企業へも転職できます。
給料を上げるための具体的な方法は別の記事にてご紹介します。
3:違う建設会社へ転職する
何度も書きますが建設業は人手不足であり、常に求人を出している企業が多いです。
又、建設業の労働環境は過酷と書きましたが、多いというだけで必ずブラックというわけではありません。中には離職率を問題視しているホワイトな企業もあります。現場監督経験者であれば需要が非常に高いのでキャリアアップも夢ではありません。
現場監督が転職に関する内容は別の記事にて紹介します。
それでも現場監督として働けないと感じたら。。。
やはり自分の体が一番大切です。向き不向きもありますので、無理をして体を壊しては元も子もありません。
その場合は転職をお勧めいたします。まったく違う業種でもいいですし、現場監督の経験を少しでも活かせる仕事でも構いません。
この記事の他にも建設業に関する記事を投稿しておりますので参考にしてみてください。